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ゲーム感覚で身につく論文執筆
「ゲーム感覚で身につく論文執筆ー『今よりもっと論文を書く』と決めた研究者へ」という本を,飯村周平先生,松井智子先生と一緒に書きました.三人で書いている間じゅう,私はとても楽しかったです.読む人にも楽しく読んでもらえたらいいなと思います.また感想などお聞かせください(メールアドレスは,taku@kanakotakuです)
目次は以下の通りです
続きを読む…Götz et al. (2021)
Götz, F. M., Gvirtz, A., Galinsky, A. D., & Jachimowicz, J. M. (2021). How personality and policy predict pandemic behavior: Understanding sheltering-in-place in 55 countries at the onset of COVID-19. American Psychologist, 76, 39-49. doi: 10.1037/amp0000740
ちょうど去年の今頃,ここミシガンでも新型コロナに関する報道が増えていて,3月にイスラエルで開かれるはずだった学会で講演をすることが決まっていたので,キャンセルになったらショックだなと悩んでいたのを思い出す.あれから早一年.今なら学会をオンラインでやるという選択肢があるけれど,当時は直前だったこともあり,結局,学会自体,取りやめになった.私の授業もラボも3月16日からすべてオンラインになった.ただ時差さえ気を付ければ,勉強会がどの国で開かれていようとも簡単に参加できるようになり,これまでメールだけだった研究者ともZoomやGoogle Meetで直接話せる回数が増えた.この1年いろいろなことがあったが,PTGで言えば,これまでの研究成果をまとめた本を日本語で書いたのが大きい(今,出版社で校正中).その本を書き終わった途端,日本語でモノを書くのが週に一回になってしまったので,今日は久しぶりにブログを書くことで頭の体操をしたい.新型コロナの論文をレビューする.
続きを読む…Taku (2014)
「悲しみから人が成長するとき:PTG (Posttraumatic Growth)」を,2014年3月31日,風間書房から出版させていただきました.
― 「はじめに」から一部抜粋 -
PTGとは苦しみをきっかけとして経験される人間としての成長,たったこれだけのことなのですが,それがどんなふうにして起きるのか,何がきっかけになってもたらされるのかなど,たくさんの疑問があります.
私は,人は,「なぜこんな思いをしてまで自分は生きていなければならないのか」,「やっと寝たと思ったら,悪夢を見て目が覚める」,「なぜあの時そうしなかったのか」,そして「なぜあの時ああしたのか」.気持ちの持って行き場がなく,後悔と絶望しかないと思うほどに,つらく苦しい経験をしてなお精神的な成長をとげることがある,ということに魅了され,2000年からこのテーマで心理学の研究をはじめました. 続きを読む…
出版物
12月20日,医学書院からPTGハンドブックの日本語訳が出版されました.タイトルは,「心的外傷後成長ハンドブック耐え難い体験が人の心にもたらすもの」です.
- その他には,「外傷後成長に関する研究(風間書房,2010)」や,近藤卓先生編著の「PTG 心的外傷後成長: トラウマを超えて(金子書房,2012)-私はその中のひとつの章を担当」があります.
- 3月に新刊「悲しみから人が成長するときーPTG」が風間書房から出版予定です.目次の概要はこのようになっています.
- 第1章 悲しみからの成長
- 第2章 PTGとは
- 第3章 PTGのきっかけ
- 第4章 PTGを手助けしてくれるもの
- 第5章 PTGの実感にとってさまたげとなるもの
- 第6章 PTGの実際の語り
- 第7章 東日本大震災をきっかけとしたPTGのアンケート調査の結果
- 第8章 PTGのその後:PPTG
- アクセプトされたばかりの論文は下記の3本です.出版されるのは来年以後ですので,興味のある方は連絡ください.論文をメールでお送りします.
- Taku, K. (in press). Relationships among Perceived Psychological Growth, Resilience and Burnout in Physicians. Personality and Individual Differences.
- Taku, K., & Cann, A. (2014). Cross-national and religious relationships with posttraumatic growth: The role of individual differences and perceptions of the triggering event. Journal of Cross-Cultural Psychology, 45, 601-617.
- Taku, K., Tedeschi, R. G., & Cann, A. (in press). Relationships of posttraumatic growth and stress responses in bereaved young adults. Journal of Loss and Trauma.
- その他の出版物や論文に関しては,このページをクリックしてください(日本語の論文は下記の3本のみです).
- 宅香菜子 (2004). 高校生における「ストレス体験と自己成長感をつなぐ循環モデル」の構築−自我の発達プロセスのさらなる理解にむけて− 心理臨床学研究, 22, 181-186.
- 宅香菜子 (2005). ストレスに起因する自己成長感が生じるメカニズムの検討−ストレスに対する意味の付与に着目して− 心理臨床学研究, 23, 161-172.
- 宅香菜子 (2010).がんサバイバーのPosttraumatic Growth:特集/がん患者のサバイバーシップ. 腫瘍内科(科学評論社), 5, 211-217.
- 来年2014年5月に福島で開催される日本トラウマティック・ストレス学会 (JSTSS),8月にワシントンで開催されるアメリカ心理学会(APA),及び11月に神戸で開催される日本教育心理学会第56回に参加予定です.
- PTGを質問紙によって測定するために使われているPTGI(Posttraumatic Growth Inventory)について,その中の「精神性的な変容(Spiritual Change)」に関する項目の問題点を補うために,8つの追加項目が準備されました.公に発表されるのは2014年の夏になりますが,興味のある方は私の方までメールください(taku@oakland.edu).
- 履歴書(日本語)はここに,履歴書(英文)はここに載せてあります.