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Dibb (2009)

10月 27, 2012 コメントは受け付けていません

Dibb, B.  (2009). Positive change with Meniere’s disease. British Journal of  Health Psychology, 14, 613-624. doi: 10.1348/135910708X383598

イギリスの心理学者,Dr. Dibbの論文.PTGの研究では,Growthがおきるきっかけとなる出来事をどう特定するかが難しい.Post-traumatic Growthという名前の構成概念なので,Growthは当然トラウマの後に起きるものだと概念化されている.けれども,2004年のTedeschi&Calhounの論文をはじめとして,あちこちで,PTGは狭義のトラウマのみがきっかけとなって生じるものではなく,より広く何らかのストレスを伴うような出来事,いいにしろ悪いにしろ衝撃的な出来事など本当にいろいろな内容の出来事がきっかけとなり得ることが示されている.私が以前PTGI-Jを使った論文を投稿した際も,査読の中に,「PTGはトラウマから起きると概念化されているのに,長期にわたる介護の後の死別,いじめ,両親の離婚等「トラウマ」とは呼べないような出来事が含まれている.これはどういうことなのか説明するように」といったコメントがあった.Dr. Dibbによるこの論文では,比較的慢性のメニエール病と診断された300名あまりの人が対象となっていて,一過性でなくストレスがずっと続くような場合にもPTGが起き得るということが示されていて,しかも下位尺度別のPTGI平均得点が載っているので,とても参考になる. 続きを読む…