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Posts Tagged ‘event centrality’

Johnson & Boals (in press)

7月 31, 2015 コメントは受け付けていません

Johnson, S. F., & Boals, A. (in press). Refining our ability to measure posttraumatic growth. Psychological Trauma: Theory, Research, Practice, and Policy. doi: 10.1037/tra0000013

来週APA(American Psychological Association)の学会が始まる.私は水曜日(8/5)から日曜日(8/9)までフルで参加の予定だ.学会への参加はなるべく年に1回と決めているので今年はこれ一本.特に楽しみなのは最終日のシンポジウムで,Rich Tedeschiとも一年ぶり.Jane Shakespeare-Finchとは数年前のISTSS(International Society for Traumatic Stress Studies)以来なので話したいことがたくさんある.で,今日レビューする論文はこのAPAのDivision56 トラウマに関連する部門が発行しているジャーナルにアクセプトされたものだ.今回この論文を選んだのは,読んですぐにため息が出るくらい「すごく勉強になる」と思ったからだ.多分一週間くらい前だと思うけれど,最初読んだとき図書館にいたにもかかわらず,「なるほど」と声が出たくらいだ.私がPTGマニアだから特にそう思ったのかもしれないけれど. 続きを読む…

Groleau, Calhoun, Cann, & Tedeschi (in press)

7月 14, 2013 コメントは受け付けていません

Groleau, J. M., Calhoun, L. G., Cann, A., & Tedeschi, R. G. (in press). The role of centrality of events in posttraumatic distress and posttraumatic growth. Psychological Trauma: Theory, Research, Practice, and Policy. doi: 10.1037/a0028809

6月のPTG&レジリエンス研究会で得たさらなる収穫は,「記憶」特に「自伝的記憶」という研究領域とPTGの関連だと思う.日本に一時帰国する直前の5月頭にMPA (Midwestern Psychological Association)という学会がシカゴであり,研究室のメンバーと参加し,私たちも3つの研究成果を発表した.その時にオハイオ州のMiami Universityから大学院生が何人が参加していて,彼らが”event centrality(出来事の中心性)”とPTGの関連について発表していた.それまで,UNC Charlotteのテデスキー先生たちから,Event Centralityという概念が注目されていて,自分たちもある調査で導入したとは聞いていたけれど,実際に勉強したことがなかったので,そのMPAの発表はとても新鮮だった.そして日本に一時帰国し,PTG&レジリエンス研究会の場で自伝的推論が御専門の認知心理学の先生と出会い,さまざまな概念(自伝的記憶,自伝的推論,出来事の中心性,想起時点での自己,自己定義的記憶などなど)について勉強させてもらうなかで,私の頭の中も,これまでまったく考えたことがなかった方向からPTGを見るチャンスとなり,整理されつつあるような感じがした.そしたらいいタイミングで,テデスキー先生たちから,この論文が「アクセプトされた」と連絡がきた. 続きを読む…